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長崎人を夢中にさせ続けて400年!?「長崎ハタ」の魅力に迫るハタ作り体験
長崎のインバウンドガイドとして活躍しているNAGASAKI Trekの浜崎さん。実は50年ぶりに東京からUターンしてきたばかり。ブラジル育ちの朗らかで明るいキャラクターで、海外からのゲストを楽しませています。東京で長く暮らした人が案内する長崎はどんな長崎なのでしょうか。お話を伺ってきました。
出演者 & ライター
Featuring & Writer
Editor
森永あゆみ
DMO NAGASAKI
地域の皆さんと一緒に何か企画する人
長崎県長崎市出身。東京、岡山、大阪での暮らしを経て、10年ぶりに地元長崎に帰ってきました。10年前からこんなに変わってる!?という観点から、長崎の進化をお届けします。
海外からの旅行客を対象に、パーソナルガイドとして活動する「NAGASAKI Trek inc.」代表・浜崎正尚さん。これまで有名メーカーの商品サポートやプロデュースを手掛けてきたキャリアを生かし、“長崎の楽しさ”をゲストに届けます。浜崎さんが目指す長崎観光とはどのようなものなのでしょうか。
14歳の時に父親の仕事の都合で長崎を離れた浜崎さん。ブラジル・サンパウロのアメリカンスクール卒業後は東京の有名私立大学へと進学し、そのまま関東を生活の拠点に。語学力や企画力を活かして貿易会社や商社、メーカーに勤め、企画、開発、営業、通訳など様々な業務をこなしてきました。
コロナ禍の苦境を経、家族とのこれからの生活を考えた末に故郷へのUターンを決意。約50年ぶりに戻ってきた長崎の街は自然豊かで味わい深く、「なんて素敵な街だろう」と改めて感動したといいます。次第に「この街の魅力をいろんな人に伝えたい」をいう想いが芽生え、インバウンドの旅行客専用のパーソナルガイドとしてセカンドキャリアをスタートさせました。
社名は「NAGASAKI Trek inc.」。知人の紹介や、クルーズ船寄港時に国際ターミナルにブースを出すなどしてガイドの依頼を受けます。これまでクルーズ船寄港時の依頼獲得率は100%なのだとか(記事執筆当時)。
これまでアイルランドといったヨーロッパ諸国、アメリカ、台湾、シンガポール、チリのゲストを案内してきました。プランは「あなたにお任せ」と言われる場合がほとんどで、長崎市内だと眼鏡橋や平和公園、グラバー園、1日以上ある場合は島原半島に連れて行くことが多いそう。ただ見て回るだけでは面白みがないので、浜崎さんならではの“見せ方”やプロデュースを意識しています。「日本人は語学力を気にしがちですが、ガイドをする上ではゲストに喜んでもらえるような雰囲気作りや表情、エンターテインメント性の方が大切。グラバー園も順路を回るだけでは“綺麗な所ね”で終わってしまう。私は第2ゲートから回り、まずは眼下に広がる長崎の街の圧倒的な景色を見せて驚いてもらいます」
「先日、シンガポールからの50代3人組の“2泊3日女子旅”を案内した際には、ゲスト側が長崎のことを事前にきちんとリサーチされていました。ゲストの1人が旅行中に誕生日を迎えるとのことで、『私、諏訪神社でお祓いして、月見茶屋でぼた餅を食べてお祝いしたいの!』と。諏訪神社の厳かな雰囲気も、景色も、ぼた餅もとても喜んでくれましたよ。翌日以降はお任せだったので、島原半島までお連れしました。雲仙温泉の湯けむりや地獄巡りに大はしゃぎで、私まで嬉しくなりました。シンガポールには温泉がほぼないので、地面から湧き出す蒸気や硫黄の香りがとにかく珍しかったようです。私が大好きな大三東駅や島原城にもお連れしました。」
浜崎さんのお話を聞いていて思うのは、浜崎さん自身がこの長崎に魅力を感じ、楽しみながら案内をしているということ。「自分の好きな長崎を見てほしい!」という気持ちが伝わってきます。ただ楽しむだけではなく、パーソナルガイドとして歩くペースや食物アレルギーにも気を遣っているとのこと。楽しむ気持ちとゲストへの配慮が浜崎さんの最大の強みなのだと思いました。
これまでインバウンドかつ個人客専門のプロガイドがほとんどいなかった長崎。第一号(?)となった浜崎さんは「自分が成功事例になって、さらにガイド仲間が増えるといいな。みんなで長崎の観光を盛り上げていきたいですね」と笑顔を見せます。
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