皆さんこんにちは。 “I am 長崎人” にて講師を務めさせていただきます、吉本興業所属 長崎県住みます芸人の、長崎亭キヨちゃんぽんです。
“I am 長崎人” は長崎市民や長崎市に愛を持つ “長崎人” の皆さんと、長崎市観光の魅力を語り、発信できるようになるための学びの場。今回はお笑い芸人の僕と地元長崎との関わりについてお話してみたいと思います。それでは行ってみましょう、オッケーケーオー！

芸人仲間に案内したい長崎

長崎県住みます芸人になって今年で14年目。芸人の先輩や仲間たちに、長崎を案内することも増えました。王道のグラバー園や眼鏡橋、軍艦島などは押さえつつ、長崎人だからこそ知る少しマニアックな情報をプラスすると、とても喜ばれます。例えば夜景は「稲佐山が有名だけど、今日は地元の人に人気の鍋冠山に行ってみましょう」という感じです。

日中はお仕事という方がほとんどなので、夜遅くでも開いている長崎らしいお店をというリクエストが多いですね。ちゃんぽん、一口餃子、おにぎり、そして “日本さかな検定準1級” の僕としては長崎の新鮮なお魚を食べてほしくて、居酒屋さんなども紹介します。
せっかくなら楽しんで帰ってもらいたいじゃないですか。ネットで調べたうえで、地元に詳しいテレビ局の方に尋ねたりして、満足してもらえるお店をオススメしています。他の芸人たちが漫才のネタを考えてる時間に、僕は地元飲食店のネタをせっせとストックしていますね（笑）。

芸人の道を救ったのは、長崎だった

長崎市の出身で、学生時代は「こんな田舎じゃ芸人になれない、早く都会に出たい」と思っていました。でも東京での活動はうまくいかず、コンビ解散を繰り返し、30歳過ぎても仕事はなくて…もう芸人を辞めて地元に帰ろうと、事務所に伝えに行ったんです。すると「来年、吉本の100周年で『あなたの街に住みますプロジェクト』が始まるよ。どうせなら住みます芸人として帰ってみない？」というまさかのうれしい提案でした。地元長崎と吉本興業には感謝しかありません。

学生の頃は地元が嫌だったけれど、苦労の末に芸人の道を救ってくれたのは、ほかでもない長崎でした。地元があったから、そして地元の皆さんが支えてくださったから、今こうして芸人を続けられています。だから僕にとって長崎は地元という愛着だけでは語れない、感謝と夢の詰まった大好きな場所になったんです。
ちなみに長崎県は、お笑い芸人の出身者が最も少ない都道府県らしいです。ライバルが少ないという意味でも、芸人にとっては最高の場所ですね（笑）。

日常の中から探す “長崎人あるある”

YoutubeやInstagramではローカルでマニアックな “あるある” ネタと、長崎の魅力が伝わる情報を発信しています。特に人気なのが『高校シリーズ』です。その高校に通う現役生か卒業生にしか伝わらないようなネタなのですが、県内はもちろん、意外と県外の方からも「めっちゃ笑いました」と言ってもらえます。

正直なところ、僕は全国民を笑わせられないかもしれませんが、長崎に住んでいるたった3人を大爆笑させる自信なら、誰にも負けません（笑）。そんなマニアックなところをねらって、 “長崎に住んでいる僕にしかできないネタ” をやっていきたいですね。

長崎の普段の暮らしの中から “おもしろい” を探すことが、僕の日課です。ネタは、実はほとんどが地元の方との何気ない会話から発見します。同級生や親戚、お仕事先でお会いする方などと「あそこは渋滞すんもんね」みたいな、 “地元の人どうしではよく話すけど、電波に乗せるほどではない” という話題ってあるじゃないですか。それって実はおもしろの原石。まさに僕が探し求めるマニアックな “長崎人あるある” なんです！

挑戦する人にやさしい、長崎人の温かさ

僕が芸人として感じる長崎の魅力は、人のやさしさです。「同じ長崎人として、頑張る人を応援したい」という方が本当に多いんですよ。コロナ禍で出演イベントが中止続きだったとき、そんな状況を知り「応援したい」とお仕事をくれた方までいらっしゃいました。

そして僕の芸歴20周年の年（2024年）に、ランタンフェスティバルの皇帝役に選んでくれたのは、やっぱり長崎の方々の優しさだったんじゃないかなと思います。実は毎年ひそかに「僕も選んでほしいな〜」と思ってたので、うれしかったですね。
しかも福山雅治さんと同じ年に選んでもらえるなんて、すごい光栄とネタを同時にいただきました！　パレード当日もたくさん声援をもらい、本当に住みます芸人冥利につきる瞬間でした。

魚芸人への道！　難関の「日本さかな検定 準1級」取得

地元ケーブルテレビの番組で、日本さかな検定・通称 “ととけん” にチャレンジしました。長崎の魚をPRして地元に貢献したい、自分の強みになるものがほしいと思って。でもすごく難しい試験で、必死に勉強して何度も挑戦した末に、ようやく準1級を手にすることができました！

試験勉強では全国の魚にまつわる知識、魚食文化について幅広く学びます。長崎にいると、当たり前に新鮮な刺身や練り物が楽しめますが、それって長崎ならではで、すごく恵まれているんだと感じました。
グルメのロケなんかでも、魚の知識でひと盛り上がり作れますし、今後もあらゆる場面で長崎の魚のすごさを発信してきたいです。

ちなみに今日のランチは僕のお気に入りのお店、長崎の新鮮な魚料理が楽しめる「寿司割烹 かつら」(新大工町)さんでいただきました。
「寿司大盛り定食」は旬のネタがずらり11貫に、天ぷらまで付いて1,400円なんです。

このボリュームでこの安さ”バリごつか”でしょ？　地元の人はもちろん県外の人からも大人気です。　

長崎は可能性を秘めたまち！

先日この “I am 長崎人” 音声講座の収録をさせていただいたのですが、今長崎はすごく勢いもありますし、観光もグルメも語ることが多くて、思わずしゃべりすぎちゃいました。どれくらいカットされるかはわかりませんが（笑）、長崎のマニアックな “あるある” も話しているので、まずは地元長崎人の皆さんに聞いてほしいですね。

そして、長崎から県外に出ようと考えている方、県外から長崎に戻ろうと迷っている方なんかにも聞いてほしいんです。
都会で経験を積むのも大切ですけど、今の時代は長崎にいながらの挑戦も可能だし、応援してくれるたくさんの長崎人がいます。長崎で頑張るという道も考えてほしい！　っていう熱いことは、音声講座では一切しゃべってないですけど（笑）。そんな思いも秘めつつ楽しくおしゃべりしましたので、移動中や家事をしながら気軽に聞いてみてほしいです。

そして最後に、こんだけ偉そうに語ってしまいましたが、結局「いいね」が少なかったら、何だったんだということになりますんでね（笑）。ぜひ「いいね」やコメント、投稿などで反応をお願いいたします！　これからも長崎人の1人として、芸人として、笑いの力で長崎を盛り上げていきますよ！　以上、長崎県住みます芸人 長崎亭キヨちゃんぽんでした。オッケーケーオー！